紋竹の自作竿

筏竿

穂先の製作
差込みを合わす 元竿と穂先の差込み部をを合わせます。(差込み寸法:40mm)
ソリッドを手で回しながら100番のペーパーを使い少しずつ削ります。
時々、元竿に差し込んでみては、きつ過ぎず、ゆる過ぎずに調整。
削り過ぎてしまった場合は、5割程薄めたうるしを塗れば、多少は修正できます。
ソリッドを削る ドリルにソリッドを挟み、100番のペーパーで水を付けながら少しずつ削ります。
ペーパーは一部分だけを削ることが無い様に動かします。左右に動かせばよいのですが、先端付近は手前に戻さない様に。(折れます)
時々、オモリをぶらさげたり、先端をつまんで曲げて調子を確認しながら、ゆっくり削ります。
調子がでてきたら徐々にペーパーを400番、800番と替えて削ります。
*ガイドを付けると若干柔らかくなるので、目的の調子より少し固めで削るのはやめます。
どうやれば思った調子がだせるか?これだけは、文章でうまく表現できません。一度で成功しないでしょう。しかし失敗を繰り返す内になんとなくコツがつかめてきます。(それでも気に入った調子がでるのは10本に一本ぐらいです)
ガイド付け(1) 削り終わったソリッドを回してみると少し反っている事が多いので、先端が下がる状態で上にガイドが付く様に、マジックでガイド位置に印を付けます。
本来ならガイド位置は曲がりに綺麗に添う様に付けるのですが、間隔が不規則になってあまり格好よくないので、市販竿を参考にガイド位置を決めます。(私はリョービ夢幻海を参考にしてます)
ここでは1.5mmのミニクロガイドを使いますが、ガイドを付ける前にガイドの足を修正します。
ミニクロガイドの足は若干、反っているのでラジオペンチなどで真っ直ぐに修正します。(これをしないとガイド付け後、穂先が反ってしまう事があります)
まずトップガイドを付けるのですが、ガイドの足に少量の瞬間接着剤を付けソリッドの先端の印(先端が下がった上側)に接着します。位置が合ってれば、黒の絹ミシン糸(50番)を使い、ガイドの足から3mm下まで密巻きにし、そのまま糸は切らないで適当な間隔でラセン状に2番ガイドの位置まで巻いていきます。2番ガイドも、トップガイドに対し真っ直ぐになる様、指で押さえながら糸を巻きます。ガイドの足半分くらい巻いたら位置を再確認し、ずれていれば、この時点で修正。
続けて3番、4番・・・同様に続け、アタリを取る部分(一般的に蛍光色になってる所)まで付けたら一旦、糸をソリッドに巻きつけテープ等で止めます。(私の場合、フカセ調子で9〜12番目、食わせ調子で7〜9番目のガイド)
もう一度ガイドが真っ直ぐか確認し、瞬間接着剤でガイドを固定します。
接着剤が乾いたらラセン状の巻いた糸をカミソリ等で、ソリッドに傷をつけないように切ります。
*この糸を残すとミチイトが
うるし塗り(1) 穂先でいう胴の部分のうるし塗りです。差し込み部分にうるしが付かない様マスキングし元竿と同じ様にうるし塗り、研ぎ出しをします。
面倒な時は、黒一色でもいいと思います。
こんな穂先立てを作ると便利!
ガイド付け(2) 胴の部分にガイドを付けます。
2mmミニクロガイドを使用しガイド付け(1)と同じ要領で付けます。
うるし塗り(2) 全てのガイドに巻いた糸部分に黒うるしを塗ります。細筆を使い、はみでない様、注意して下さい。
乾かし、ペーパーを軽く掛け2,3回塗ります。
うるし塗り(3) アタリを取る部分のガイド間に白うるしを塗ります。
乾かし、ペーパーを軽く掛け2,3回塗ります。
最後の一回を塗ったら乾かしペーパー掛けはしない。
蛍光塗装 アタリを取る部分に蛍光塗料を塗ります。あなたのセンスで塗って下さい。あまり派手に塗ると目が疲れますのでほどほどに! 蛍光穂先
飾り糸 差し込み部分の止めと装飾を兼ねて握り糸(極細)を巻きます。
巻き始めの糸を、巻いた糸で押さえて、ラセン状に巻いていきます。
巻き終えたら糸の部分に瞬間接着剤を染み込ませ固めます。
穂先飾り糸
10 クリア塗り クリアのうるしを5割ぐらい薄め、胴に薄く塗ります。(曲がりの大きい部分なので厚く塗ると塗装が割れる)
完全に乾いてから水をかけながら800番ペーパーをかけます。
11 磨き 元竿と同様、コンパウンドにて磨きます。
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