紋竹の自作竿

筏竿

元竿の製作

竹の切断 握りの長さ(好みで25〜40cmぐらい)を決め竹を切断。目の細かいノコギリを使うと綺麗に切れます。
節がある場合抜いておきます。(節のない所を使ってもいいですが、節がある方が趣があります)
チューブラ切断 900mmのソリッドを使用するとして、出来あがりの全長が、1.6mなら、700mmに、1.8mなら900mm(実際には、差込みの分(40mm)だけ短くなります)にチューブラを切ります。これも目の細かいノコギリか,目立てヤスリで切ります。(間違って先端から切ったらダメですよ。)
チューブラと竹の接続 握りの竹の内側をチューブラのテーパーに合わせる様に、丸ヤスリで竹の根元一杯チューブラが入るまで少しずつ広げます。。あらかじめ竹の上下の口を糸で巻いておくと割れを防止できます。
次に塗装と接着剤ののりを良くする為、チューブラと竹に400番のペーパーを掛けます。
チューブラの握りのに接着剤をたっぷり着けチューブラの先端から竹に差し込みます。はみ出た余分な接着剤はすぐにふき取ります。(接着剤はエポキシの5分間硬化型を使ってますが、手早くやらないと固まってしまい台無しになります。のんびりやりたい方は、30分硬化型や12時間硬化型をどうぞ!)
ヤスリで広げる
竿尻付け 竿尻に尻手ロープ付ける環を作ります。握り糸(極太)で、環を作ります。竿尻の穴からテグスで環を通し、結び目を接着剤で固めます。
竿尻が竹にスムーズに入ればそのまま接着剤で固定。きつい時は、カッターナイフで竹の表皮を削り、入る様にします。少々削った後が、見えても大丈夫。(飾り糸でごまかせます。)
竿尻
パテ盛り チューブラと竹の段差をエポキシ木工パテで修正します。適当にパテを盛り付け、アクリル板などの平らな板を当て、少し水を付け、竿を回しながらテーパーになる様、整形します。パテが硬化したのち600番のペーパーで仕上げます。
パテだと割れる心配される方もいるかと思いますが、今の所、釣行50回程度は大丈夫みたいです。(極端に柔らかいチューブラを使うと割れるかもしれませんが。)
パテ盛り
下地塗装 パテとチューブラに黒の合成うるしを2割ぐらい薄め、筆で4,5回重ね塗りします。
一度に厚く塗らないのがコツ。塗る度に1日おきます。
完全に乾いてから水をかけながら800番ペーパーをかけてから次を塗り、パテの色が完全に黒くなるまで繰り返します。
模様付け 私の好きな赤黒の塗装で紹介しますが、研ぎ出しで模様を出すには、デコボコが必要です。
今度は、黒のうるしを薄めずに、わざとムラをつける為にヘラ(平らな板状なら何でもよい)塗ったり、マッチを束ねた様なものでたたく様にうるしをつけます。
色々なもので試すとおもしろい模様ができます。
あまり厚くならない様に注意し、1色塗り終えて約30分待って次の赤色を同様に塗ります。もう一度、黒と赤を繰り返し塗って完全に乾くまで1週間程待ちます。乾いてないと研ぎ出しで100%失敗しますのでここは辛抱です・・・・(-_-;)
完全に乾いてから薄めた黒色のうるしを全体に筆で塗り、また2日程乾かします。
研ぎ出し いよいよ自作竿のメインイベント。竿を回しながら800番のペーパーを使い水を掛けながら研ぎ出しです。
決してあせらずゆっくり作業して下さい。
この時ペーパーを縦にばかり動かすとスジが出てしまいますで、ランダムにまんべんなく動かします。
徐々に模様が出てくるので自分が気に入った所でやめます。もう少しと削りすぎると失敗します。
研ぎ出し
クリア塗り クリアのうるしを2割ぐらい薄め、全体に塗ります。
完全に乾いてから水をかけながら800番ペーパーをかけます。表面のデコボコがなめらかになるまでクリア塗りとペーパー掛けを繰り返します。
10 リールシート付け パテと竹の境目からリールシートの先が少し飛び出す位置で握り糸(極細)を使いリールシートを取り付けます。
これは、境目が割れてくるのを防ぐのと継ぎ目を隠す為です。
手で竿を持つ部分にラセン状に糸を巻くと、滑り止めができます。
糸を巻き終わったら巻いた部分に瞬間接着剤を染み込ませます。
*リールシートはFujiのサイズ”5”が一般的な筏リールにあいます。バイキングを使用される方はもう一つ大きくするか、リールの足を削って下さい。
リールシートの位置
11 ルビーガイド付け 絹ミシン糸(50番)を使いルビーガイドを取りつけます。
取り付け位置は先端にガイド(#0)、先端から13cmぐらいにガイド(#1)、そこから20cmぐらいにガイド(#2)を付けます。
(位置はだいたいの目安ですので、チューブラの硬さにより調節して下さい)
これも糸を巻き終えたら、巻いた部分に瞬間接着剤を付け固め、塗装の乗りを良くする為、軽くペーパーを掛けておきます。
ルビーガイド付け
12 仕上げ塗装 クリアのうるしを2割ぐらい薄め、全体に塗ります。
完全に乾いてから水をかけながら800番ペーパーをかけます。ガイドの糸目が消えるまでクリア塗りとペーパー掛けを繰り返します。
13 研磨 クリアを塗ったままでも良いのですが、研磨した方が、表面が滑らかになり、より深い艶が出ます。
目の細かいコンパウンドを使って、竿全体を磨きます。あまり強くやると熱をもちますし、下地が出てしまいますのでほどほどに。
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